それでもめる子 (WANIMAGAZINE COMICS SPECIAL) Tankobon Hardcover

める子は本編でも可愛らしい女の子の形ですが、編集部で働く自立した女性なので、勤勉（努力は一応してる）と怠惰（こちらが本心）の混交、一人暮らし日常生活のドタバタ話が多数。その捧腹絶倒と外見のギャップも魅力です。今巻でもSF回もあり、実にフリーダム。でも本来ならこの年頃の女性にあってもおかしくないお色気は皆無。男の影も無し。可愛らしいから良いんです。「虫の音」の冷蔵庫騒動、猫が可愛い「跳躍者の企み」、誤解の産物とはいえバカバカしい「あてなの冒険」（犬飼くんらしき男子が巻き添えになっています）が特にお気に入りです。それにしても、3人組に続くブラウンの縦ロールの女性の名は？

エロス全開の女体を描きながらも、作者の好みの哲学や理論を基にトリオ漫才を繰り広げる女が集まると姦しい(かしましい)と言うがまさにその騒々しさを男友達とのつるみ方の様に心地よいレベルで承認欲求を埋め合う大切な関係として描けている勢いある突っ込みとボケのラッシュが本作の魅力であり、ニヒルな笑いのセンスもまた他作品には無い面白さだと思うページ数の関係上詰め込まざるを得ないのだろうが、もう少しだけ情報量を減らして読みやすくしてくれるともっと読みやすくなると思う

『だいたいめる子』の続編。前作と同じようにコミックゼロスで働くお姉さんめる子が友達のゆきえ、あてなと普通の変な日常やSFじみた日常をすごす変な日常もの。安定してます。kindle版を購入したのですが、前作のような文字が潰れて読めないというところもなく、何よりカバー下の漫画だけでなく、表表紙から裏表紙まで繋がった一枚絵と帯まで収録されているのが個人的ポイント高かった。

10段階中７。タイトルが酷いですが、ほんとにユルユルだと思う（中身が）。仕事で疲れた時に読んでます。

前巻でkindle版について散々文句が出たからか、今巻のkindle版はむしろ画像が綺麗です。内容は前巻と一緒でカワイおもしろいです。「メタネタエロ漫画の鬼門」と言いながらガンガンにメタネタを突っ込む姿勢が大好きです。3巻出るように頑張って欲しい！